飲食店の経験があるコミュニケーション能力高めの人におすすめのIT求人

2021.5.15
新卒就職失敗のリベンジ byADK

はじめに

お気に入りのカフェで従業員として働きたい。オシャレなレストランで働きたい。店長として店を経営したい。様々な夢を持って飲食店で働き始めたことでしょう。

それでも従業員同士の人間関係や、時間外勤務の多さ、年齢を重ねての体力的な辛さ等、現実的な問題に直面して飲食店で働くことを断念する場合もあります。

飲食店というサービス業を続けていた場合、転職するとなっても転職先は同業内でしか探せないと思いがちですが、実際はそうでもありません。

業界によっては中途採用の未経験での求人が多いところも存在しています。今回紹介するIT業界もその一つです。

IT業界はプログラミングや常にコンピュータを触って仕事をしているようなステレオタイプなイメージによってコミュニケーション能力とは一見無縁と思えるかもしれません。

しかしIT業界においても飲食店の勤務で培ってきたコミュニケーション能力を生かせる場所は十分にあります。今回は特にコミュニケーション能力が必要となるITの職種を紹介していきます。

飲食業界が嫌になったわけではなく、そもそもIT業界に憧れがあって改めて目指してみたくなったという方や、全くの異業種にチャレンジしてみたくなったという方、巨大なIT業界のオフィスで一度働いてみたいという希望を持っている人もいるでしょう。

IT業界は様々な人に転職のチャンスがある業界なので、少しでも転職を検討している人はぜひこの記事を読み進めてみてください。

以下はITに関わらず、接客業から異業種への転職について総合的な説明がされていたので、あわせてご覧ください。

接客業から異業種へ転職!低賃金・激務から解放される秘訣

IT業界にコミュニケーション能力は必要?

例えばアルバイトでデータ入力やマニュアルに沿った操作といった一定の作業しか任されていないという場合は、コミュニケーションが不必要という状態が発生することもあります。

しかしIT業界で派遣や正社員となって実作業以外の様々な雑務や打ち合わせを行う立場になった場合、コミュニケーションは必須です。

近年はリモート・在宅ワークが主流となってきた企業も出てきていますが、その場合でもメールやチャット、ビデオ会議での最低限のコミュニケーションを図ることがほとんどです。コミュニケーションを取らないと仕事が全く進まない可能性もあります。

SEやプログラマーとった職種になった場合であっても、他部署との連携にはコミュニケーション能力が欠かせません。

またIT業界の様々な職種への転職紹介記事を調べると、持っておいた方が良いスキル、必要なスキルとして、必ずと言っていい程「コミュニケーション能力」の記載があります。

IT業界への転職に失敗しないために知っておきたいこと

ポジティブな理由でIT業界への転職を検討している場合は特に問題ありませんが、例えば飲食業界の多忙さや、賃金の安さ、クレームによるストレスを避けたいという理由で転職を検討している場合は注意が必要です。

IT業界でもエンジニアによってはプロジェクト導入時や障害発生時に長丁場の勤務が発生することがあります。また深夜のメンテナンス等で勤務時間が不規則になることもあります。

クレームに関しても、直接クライアントやユーザーと接する機会の少ない職種であれば回避できますが、これから紹介するサポートセンターや営業、マネジメント職となった場合は、直接クレームを受ける可能性も出てきます。

賃金に関しても一般的に飲食業界は低いと言われていますが、IT業界も全ての職種の賃金が平均的、あるいは高いということはありません。

気をつけておきたい点は「みなし残業」「見込み残業」です。IT業界の求人には良くこれらのワードが見受けられます。これらのワードがあった場合は、記載された残業時間分が、あらかじめ含まれた基本給が記載されていることになります。

記載の時間以上残業をした場合に初めて残業代が支払われます。一見基本給が高そうに見えても見込み残業20時間、みなし残業30時間と書かれていることは珍しくないので注意が必要です。

もちろん残業が発生しなければ、就業時間は少ないにもかかわらず多くの給料をもらえることになるので得した状態にはなります。

しかし裏を返せばその企業では残業が常という状態になっている可能性もあります。一昔前は、IT業界は残業して初めて平均的な給料額になるということも言われていましたので、この辺りは飲食業とさほど変わりがないと言えます。

それでも近年は労働基準法の厳格化、労働環境の見直しが進められている世の中で、ITはその影響を大きく受けている業界の一つでもあります。

企業によっては良い労働環境に改められている場合もあるので、面談や説明会等で質問する機会がある際にはしっかりと確認しておくことをおすすめします。

以下サイトにみなし残業についての詳細がありました。わかっていなくて損をしたということにならないよう、ぜひ確認してみてください。

みなし残業って何?

SEの残業時間についての記事があったので、ぜひ参考にご覧ください。

目安はどのくらい? SEの平均残業時間

コミュニケーション能力が生かせる職種はどんなものがあるの?

今回の本題となる、IT業界の中でも特にコミュニケーション能力を生かせる職種を紹介します。中には懸念される残業時間が少なめとなる職種もあります。拘束時間がネックとなっている人はぜひ検討してみてください。

カスタマーサポート・ヘルプデスク

サポートエンジニアとも呼ばれる職種です。仕事内容は自社製品やサービスに対しての問い合わせに対応することです。企業によって電話やメール、チャット、ビデオ会議等を使って問い合わせのあった問題を解決していきます。

カスタマーサポートとヘルプデスクという言葉は企業によって使い方が様々で、場合によっては全く逆の意味で使われていることがあるくらい明確な定義はないので、この記事では同義として扱います。

サポートの窓口によってBtoBだけのところ、BtoCと両方対応しているところ、有料会員限定のところ等、企業やサービスによって対象は異なります。

また問い合わせをもらった内容の解決はせずに一次受けのみする窓口、ある程度の問い合わせ内容は解決できる窓口、事務的な内容のみ受け付ける窓口という違いもあります。問い合わせ内容を解決できる窓口はテクニカルサポートとも呼ばれます。

例えば9時〜17時の営業時間窓口の受付を行っていたり、24時間営業の窓口であればシフト勤務制で8時間毎に交代したりというスタイルで働くため、一般の窓口対応者は残業が少ない傾向にあります。

カスタマーサポート・ヘルプデスクの職種であっても、マネジメント職となると、窓口が閉まった後の後処理や営業時間外でなければできないこと等を対応するので、多少の残業は発生する可能性があります。

IT系の中で決して給料が高い方ではなく、クレームへ対応しなければいけないという気苦労が懸念されるところではありますが、ほとんどの場合、定時で仕事を切り上げやすい職種です。

ITコンサルタント

主にBtoBとして、クライアントが抱える業務フロー等の課題を、ITサービス、技術を導入して解決する仕事です。課題を解決するためには要望確認や打ち合わせ等を入念に行わなければいけないのでコミュニケーション能力が生かされます。

クライアント側の希望する条件が揃ったシステムの実現はもちろん、コスト面でも希望の範囲内で可能なシステムを構築していく必要があります。時には交渉力も求められます。

ITコンサルタントは、クライアントの要望を綿密に打ち合わせてプロジェクトに反映させていく高度なコミュニケーション能力や、交渉力の他に、ITに関する幅広い知識が必要となります。

クライアントとのミーティングの中で、様々な角度から出てくる要望を実現するため、どのようなシステムやソフトウェアが相応しいかということを見極めて提案することが求められるためです。

またミーティングを繰り返す中でまとまった要件を、エンジニアに構築してもらうためにエンジニアに詳細を落とし込んでいくこともITコンサルタントの仕事です。認識に齟齬が発生しないよう、正確なITの知識が必要となります。

打ち合わせ時間をクライアントに合わせるため、定時は関係なく仕事をしなければいけないこと、トラブル時の対応が必要となることから残業時間が多めになる可能性はありますが、業務として行う範囲が広く、高度な内容となるため給料はIT業界の中でも高めな職種です。

セールスエンジニア

ITコンサルトに似た面がありますが、どちらかというと他の業種にもある営業の色が濃い職種となります。

商品やサービスをクライアントに紹介するために、基礎的なITの知識は必要となります。ただしテクニカルな部分の質問等を受けた場合は、一度持ち帰ったり、別途エンジニアから回答させたりという方法を用います。

あくまで営業に関する業務をメインとする職種です。ITコンサルタントのように高度なIT知識は不要で、コミュニケーション能力、交渉力がメインで必要となってきます。

IT系のサービスは導入が決定した後、長い付き合いとなることが多いため、クライアントと良好な関係を続けなければなりません。これは営業の仕事の一つでもあります。

セールスエンジニアはITコンサルタントの業務内容より担当する部分は限定されてくるため、IT業界の中で給料は多くない職種で、ITの専門性は薄いですが、飲食業界で培ったコミュニケーション能力を存分に生かせます。

SEとして経験を積む

SEは入社したての際は、システムのテストやマニュアルのある単純作業、簡単なプログラミング等を担当しますが、経験を積んでいくと現場の作業より、プロジェクトの管理・調整を行うマネジメント系の業務内容に遷移していきます。

経験を積んだSEは、IT系のプロジェクトにおける「上流工程」という部分を担当します。上流工程は、クライアントとの打ち合わせを繰り返して要件定義、システムの全体像から詳細に渡る設計、プロジェクトの進捗状況の管理等を行います。

クライアントの対応、部門ごとの進捗確認や調整等、プロジェクトを円滑に進めていくためにコミュニケーションスキルは欠かせません。

今回紹介したカスタマーサポート・ヘルプデスク、ITコンサルタント、セールスエンジニアの求人を調べた検索例を以下にリンクしておきます。未経験の求人もあるので、ぜひ参考にご覧ください。

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IT業界でもコミュニケーション能力を生かして現場やユーザーとの架け橋となろう!

様々なサービスでAIが使われるようになってきている世の中ではありますが、依然としてサービスと利用者を繋ぐために人の介入は必要不可欠なのが現状です。

またサポートに関して、人との直のコミュニケーションを求める人もいます。特にIT知識に明るくない人であると、メールやチャットではなく、対話をしながら言葉で直接教えて欲しいという場合もあります。

コミュニケーション能力はIT業界でも必要です。飲食店から退いて異業種へ転職するとはいえ、これまでの経験から得た大切な能力をぜひフルに生かして、共に働く仲間やITサービスを利用する人の掛橋になってみてはいかがでしょうか。

IT業界で働くに当たって、コミュニケーション能力以外に必要なスキルについてわかりやすくまとめられたサイトがあったので、ぜひあわせてご覧ください。

IT業界で働くのに必要なスキルBEST10